形容詞は名詞を形容する品詞です。名詞を修飾するともいわれますが修飾とはどういうことでしょうか?
この記事では8品詞の一つである形容詞の使い方について解説していきます。
形容詞とは
形容詞は名詞を形容(修飾)する品詞です。
形容(修飾)するとは人、物、事などの状態や性質を描写することです。
つまり形容詞は名詞の状態や性質を描写する品詞ということになります。
形容詞の用法
形容詞の使い方は2種類あり、名詞の前に直接付いて名詞(単語)を描写する限定用法と補語として名詞(主語または目的語)を描写する叙述用法に分かれます。
限定用法
単語としての名詞を描写する使い方を限定用法といいます。
限定用法では基本的に名詞の前に直接付いて名詞を描写します。この時の名詞は単語としての名詞で、単語を描写することにより、単語を具体的に表現して意味を限定する使い方をします。
役割: 名詞を具体的に描写して名詞の意味を限定する
叙述用法
補語である形容詞で主語、目的語としての名詞を描写する使い方を叙述用法といいます。
主語、目的語、補語は文を構成する「文の要素」といわれ5つの文型に分けられます。
そのうち補語が入る文型は第2文型と第5文型です。
第2文型の補語(形容詞)
第2文型の補語(形容詞)は主格補語といわれ主語を描写する役割を果たします。
第5文型の補語(形容詞)
第2文型の補語(形容詞)は目的格補語といわれ目的語を描写する役割を果たします。
第5文型 ⇒ 目的語の後につく
役割: 主語、目的語を具体的に描写する
形容詞の語順
複数の形容詞が名詞の前に付いて名詞を描写する場合、それぞれの形容詞の語順は決まっています。一般的には①Opinion(意見),② Size(大きさ), ③Age(時期), ④Shape(形状), ⑤Color(色彩), ⑥Origin(起源), ⑦Material(材質), ⑧Purpose(用途)の順に並び名詞の前に付きます。
語順のイメージとしては名詞を具体的に描写する形容詞ほど名詞の近くに付き曖昧になる程遠くなるという感覚で覚えればいいと思います。
形容詞は名詞の前に付く場合は基本的に上記のように並びますが語順が入れ替わったりすることもあります。
その場合、名詞の描写したい状態や性質の優先順位が高い単語ほど名詞の近くに置かれることが多い傾向にあります。
① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ | Noun 名詞 |
Opinion 意見 |
Size 大きさ |
Age 時期 |
Shape 形状 |
Color 色彩 |
Origin 起源 |
Material 材質 |
Purpose 用途 |
|
good bad nice beautiful excellent important |
big small tiny tall short little |
old new young ancient senior junior |
round oval circular flat square rectangle |
blue red yellow black white pink |
Japanese Chinese English Italian Spanish French |
paper wooden plastic glass leather cotton |
cooking walking running sleeping cutting fishing |
まとめ
形容詞は名詞、動詞と同様に英文法には欠かせない品詞です。この記事では形容詞の役割と2種類の使い方を解説してきました。形容詞は種類も多く覚えるのも大変ですが、使い方のルールを頭に入れて整理しながら覚えていくと吸収しやすいと思います。少しづつでいいので頑張っていきましょう。
使い方:名詞の前について単語としての名詞の状態や性質を描写する
述語動詞、目的語の後ろについて主語、目的語の状態や性質を描写する
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