ボクシング用語辞典・解説(パンチの種類・技術・応用・関連用語)

ボクシング

ボクシングで使われる用語は専門的な言葉が多く、一般には馴染みがなく難しく感じることが多いと思います。

この記事ではボクシングの基本のパンチの種類・技術・応用・関連用語などについて用語をまとめています。

スポンサーリンク

ボクシング用語(パンチ)

 

用語 意味
【パンチの種類】

基本のパンチ

左ジャブ

Jab

手前の手でガードの位置から真っすぐ突くように打つパンチ。

けん制や相手の反応をみるなど多彩な使い方ができる最も基本のパンチ。

ジムで一番初めに習うパンチで上級者にとっても重要なパンチ。

※英語でジャブ(Jab)は突くという意味。

※オーソドックススタイルの場合(サウスポーの場合は右ジャブ)

右ストレート

Straight Punch

Cross

奥の手でガードの位置から真っすぐに体の回転を使って打つパンチ。

相手からみて遠い手で打つので、いきなり打って当てるのは難しいパンチ。

ジャブから組み立てて打つことが多い。

※英語ではクロス(Cross)という。

※オーソドックススタイルの場合(サウスポーの場合は左ストレート)

左フック

Left Hook

Lead Hook

手前の腕を曲げた状態で体の回転を使って巻き込むように打つパンチ。

予備動作で右肩を左に入れて打つと反動で強いパンチが打てる。ただし、モーションが大きくなるという欠点がある。

※英語でフックは鉤(かぎ)の意味。腕を鉤状に曲げて打つパンチ。

※オーソドックススタイルの場合(サウスポーの場合は右フック)

右フック

Right Hook

Rear Hook

奥の腕を曲げた状態で体の回転を使って巻き込むように打つパンチ。

遠い手で打つため難易度が高く、使いどころが難しいパンチ。

※英語でフックは鉤(かぎ)の意味。腕を鉤状に曲げて打つパンチ。

※オーソドックススタイルの場合(サウスポーの場合は左フック)

左アッパー

Left Uppercut

Lead Uppercut

手前の腕を曲げた状態で体の回転を使って下から突き上げるように打つパンチ。

基本のパンチの中では隙ができやすく最も難易度の高いパンチ。

急所である顎、リバー(肝臓)を狙いやすいパンチ。

※日本では単にアッパー、英語ではアッパーカットとよばれる。

※オーソドックススタイルの場合(サウスポーの場合は右アッパー)

右アッパー

Right Uppercut

Lead Uppercut

奥の腕を曲げた状態で体の回転を使って下から突き上げるように打つパンチ。

奥の手で打つため左アッパーカットよりも難易度の高いパンチ。

急所である顎、みぞおちを狙いやすいパンチ。

※日本では単にアッパー、英語ではアッパーカットとよばれる。

※オーソドックススタイルの場合(サウスポーの場合は左アッパー)

【パンチ※射程】

射程による分類

ショートフック

Short Hook

近距離で打つフック。

腕の角度でパンチの距離を調整してコンパクトに打つ。

腕を振らない代わりに体の捻りを使ってパンチのふり幅を作る必要がある。

ロングフック

Long Hook

遠距離で打つフック。

腕の角度でパンチの距離を調整して遠心力を利用して打つ。

腕を開いて打つ必要があるので隙ができやすいパンチ。

ショートアッパー

Short Upper

近距離で打つアッパー。

腕の角度でパンチの距離を調整してコンパクトに打つ。

かちあげるようにして打つため、隙は少ないが相手に接近して打つため使いどころが難しいパンチ。

ロングアッパー

Long Upper

遠距離で打つアッパー。

腕の角度でパンチの距離を調整してコンパクトに打つ。

ガードから一旦離して遠い距離から打つので隙が大きく当てるのが難しいパンチ。

【パンチ※応用・技術】

基本の応用、技術的な分類

フリッカージャブ

Flicker Jab

手前の手をガードの位置から落とした低い位置から弾くように打つパンチ。

遠距離から打つためリーチの長いボクサーに向いている打ち方。

ただし、有名選手が使ったジャブで特徴的な打ち方のため、フリッカージャブという固有名詞がついているが、基本的にはジャブの打ち方のひとつ。

山中慎介の左ストレートが「神の左」といわれているのに似ている。

※トーマス・ハーンズが使用したことで有名。

コークスクリューパンチ

Corkscrew Punch

手首、肘、肩を通常より内側にひねって打つパンチ。

通常のパンチに比べてひねる時に使う力が加算されるのでパンチの威力が増す。

パンチ自体の衝撃は増すが押しパンチになり勝ちという傾向がある。

カウンターパンチ

counterpunch

相手の打ってきたパンチにタイミングを合わせて打つパンチ。

相手の踏み込みの威力も上乗せされるので威力も倍増する。

タイミングを合わせるのが難しい高等技術。

プルカウンター

Pull Counter

相手のパンチを誘って後ろにかわしてその反動で打つカウンター。

フロイド・メイウェザーJr.などが使い手として知られている。

チェックフック

Check Hook

相手が踏み込んで攻撃した場合に、軸足を回転させ横にかわしながら打つカウンター。

手前の足を横にずらしながら打つ方法と奥の足を横にずらしながら打つ2種類の方法がある。

【パンチ※部位】

打つ場所による分類

ボディジャブ

Body Jab

相手の腹部を狙って打つジャブ。
ボディストレート

Body Cross

相手の腹部を狙って打つストレート。
ボディフック

Body Hook

相手の腹部を狙って打つフック。
ボディアッパー

Body Upper

相手の腹部を狙って打つアッパー。
ボディブロー

Body Blow

相手の腹部を狙って打つパンチの総称。

※ちなみにローブローは金的のことで反則(じわじわとは効かない)

リバーブロー

Liver Blow

Liver Shot

ボディーブローのひとつ。

急所のひとつである肝臓(リバー)を打つパンチ。

一発でも効くが、効かせられなくても徐々に相手のスタミナを奪うパンチ。

※「ボディーブローはじわじわ効いてくる」というのはリバーブローのこと。

【パンチ※関連用語】

関連技術用語・英語など

モーション

Motion

パンチを打つ際の予備動作のこと。

モーション(予備動作)を少なくすることでパンチを予測されにくくする。

リードハンド

Lead Hand

手前の手のこと。

オーソドックスの場合は左手、サウスポーの場合は右手。

リアハンド

Rear Hand

奥の手のこと。

オーソドックスの場合は左手、サウスポーの場合は右手。

レンジ

Range

相手との距離のこと。

間合い。

まとめ

ボクシングのパンチについて用語をまとめましたが、いかがでしたか?

ある程度基本的な用語を覚えるとボクシングを観るのもやるのも楽しくなると思います。

ボクシングについて他のカテゴリーについての用語もまとめていきたいと思います。

コメント