ボクシング基本の6種類のパンチとは?ジャブ、ストレート、フック、アッパーの特徴は?

ボクシング

ボクシングはパンチのみで戦う格闘技です。パンチにも種類があることはご存じでしょうか?ボクシングの基本のパンチはストレート、フック、アッパーの3種類ですが、左右のパンチ、頭部とボディへの打ち分けなどの使い方にもいろいろあり実に多彩です。同じパンチでも強弱をつけたり、角度を変えたり様々な打ち方があります。

初めから全てのパンチをマスターすることは難しいので、まずは基本のパンチである左右のストレート、フック、アッパーの6種類のパンチの特徴を解説してきます。

それぞれの詳しいパンチの打ち方は別の記事で解説します。

ストレート系統

ストレート系統のパンチは構えた状態から腕を真っすぐに伸ばす、一番リーチの長いパンチです。攻撃の軌道が直線的なので相手に最短で届く速い攻撃を得意とします。またガードの位置から打つため隙がないパンチでもあります。反面、軌道が読まれやすくフットワークやフェイントを入れるなどの工夫が必要になります。

左ジャブ(ストレート):最速のパンチ

左のストレート系統のパンチは打ち方により左ジャブ左ストレートに分けられます。

左ストレートは体を回転させ手首を返して打つ体重を乗せた強いパンチです。左ジャブは体の回転は使わず肩を押し出すイメージでパンチを刺すように突くスピード重視のパンチです。

ジャブは英語で「jab」といい日本語で突き刺すという意味です。ジャブの刺しあいと表現されるのはこのためです。

左のストレート系統のパンチはストレートとしてよりもジャブとして使用されることが多く、左のパンチといえば通常はジャブのことを指します。

ジャブは前方の手で最短の距離を通って放たれるため、最速のパンチという特徴を持っています。

また、ジャブはけん制距離を測るフェイントなど様々な用途があり、リード(導く)ブローともいわれ次の攻撃にも繋げやすく最も使用頻度の高いパンチです。

右ストレート(クロスとも):長距離の大砲

右ストレートは後方の手で体の回転を使って打つ強力なンチです。また、ガードの位置から打つため、打ち始めに隙の少ないパンチですが、長距離攻撃のためパンチの打ち終わりに反撃を貰いやすいので引きを早くするなど注意が必要になります。

ストレート系統の特徴

長距離攻撃:腕を真っすぐ伸ばすためリーチを最大に使ったパンチ
速い攻撃:最短距離で打つ速い攻撃が可能
隙が少ない:ガードの位置から打つパンチのため、打ち始めに隙が少ない
ガードされやすい:相手の視界から外れないパンチのため防がれやすい

フック系統

フック系統のパンチは腕を曲げて体の回転で巻き込むように打つパンチです。腕を曲げる角度を調整することでショートフックやロングフックなどパンチの距離を変えることができます。腕を曲げて打つためリーチはストレー系統より短く、近距離~中距離で威力を発揮します。

また、ストレート系統のパンチとは逆に打ち始めはガードの位置から外れるため隙がありますが、打ち終わりには打った腕や肩がそのままガードの役割を果たし隙が少なくなります。

ボクシングのパンチは体の回転でパワーを出すため、腕の力はあまり関係がありませんがフックは腕を巻き込むときに腕のパワーを上乗せできるため強力なパンチが打てます。

左フック:最強のパンチ

左フックは体を回転させ腕をしならせることにより遠心力も可算される非常に強いパンチです。

パンチを打つ瞬間はガードから一瞬離れてしまうため、反撃をもらいやすいのでコンビネーションにまぜて使うことが多いです。コンビネーションの中で使うことで格段に攻撃のバリエーションが増えるのもこのパンチの特徴です。

例えば右ストレートでガードの意識を内に向けて左フックで外から攻撃したり、逆に左フックでガードを外して右ストレートを打ったりすることでパンチが当たる確率が高くなります。

また、ボディーブローを組み込むことで上下への揺さぶりにも使えます。左ボディーブローは相手の急所である肝臓の位置に打ち込むパンチなのでダメージを蓄積させることができます。

サウスポーに対しては相手のガードの外、つまり死角になるので見えづらく有効なパンチです。

右フック:接近戦の強力な武器

右フックは遠い距離にある腕で外からの攻撃になるため、他のパンチに比べると速度の遅いパンチになります。更に、ガードから離して打つため隙も多く使いこなすのが難しいパンチです。

ただ、相手のガードの死角から打つ強いパンチなので当たれば強力な武器になります。

隙が多く遠い距離から打つことはあまりなく、近距離で威力を発揮するパンチです。

フック系統の特徴

近、中距離攻撃:腕を曲げて打つ近、中距離攻撃
パワーパンチ:体の回転に腕の力を上乗せした強力なパンチ
隙が少ない:打ち終わりに腕がそのままガードの役割を果たす。 ※ただし打ち始めに隙がある
死角からの攻撃:相手の外側から攻撃するため、相手の死角になりやすい

アッパー系統

体の回転を利用して下から突き上げるパンチです。

パンチの距離、上下への打ち分けも腕の角度で調整でき、下からの攻撃でモーションも同じため打ち分けられるとガードが難しいパンチです。

至近距離でも打てるパンチでマスターすれば有利に戦いを進めることができます。

ただ、パンチを打つ際にガードから離れるので隙が多く打つのが難しいパンチです。コンビネーションの中で使用するのが主な使い方になります。

左アッパー:急所を狙えるパンチ

左アッパーは隙が多く単発で当てるのは難しくコンビネーションや捨てパンチの後で使用することが多いパンチです。

下から攻撃する左アッパーは顎を跳ね上げる形になるため、脳が揺れやすくダウンが狙えるパンチです。ダウンをとれなくても相手の上体を起こして次の攻撃に繋げることができます。特にクラウチングスタイルをとるインファイターに有効なパンチです。

また、左ボディーアッパーは相手のみぞおちを狙いやすいパンチでボディーで相手を倒すこともできます。

右アッパー:ロングでもショートでも使える万能なパンチ

ロングで打つ右アッパーは当たれば強力なパンチですが、左アッパーと同じく単発で当てるのは難しいパンチです。コンビネーションや捨てパンチの後で右ストレートと2択で使うことで有効なパンチになります。

右アッパーを打つときも上下に打ち分けることで相手は不用意に懐に入ってくることが難しくなります。

また、右ショートアッパーは懐に入られた時のカウンターや相手の懐に入った時など至近距離で打てる唯一のパンチです。

至近距離~中距離攻撃:どの距離でも強力な攻撃ができるパンチ
バランスを奪う:下から相手の上体を起こして動きを止める
ダウンを奪う:顎を跳ね上げるパンチのため脳が揺れやすいパンチ

まとめ

ボクシングには基本のパンチだけでも6種類あります。全てのボクサーが全てのパンチを使っているかというとそうではありません。実戦経験を積むうちに自分のファイトスタイルにあったパンチ、コンビネーションを身につけていきます。全てのパンチを覚えるよりも自分にあったパンチ、コンビネーションを見つけて、技術を磨いて下さい。数年後にはきっと自分だけの誰にも真似ができない魅力的なファイトスタイルになっていることでしょう。

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